産地
山形県 天童市、山形市、村山市
歴史:
全国の将棋駒の実に約95%にあたる、年間約55万組を生産している天童。
「将棋駒のふる里」といわれる所以です。
その歴史は古く、江戸時代末期までさかのぼります。
藩財政の窮乏に苦しんだ天童織田藩が家臣の救済策にと奨励したのが将棋駒の製造でした。
「将棋は戦闘を練る競技であるから、武士の面目を傷つける内職ではない」というのがその理由でした。
天童駒の特徴は、草書体の書き文字ですが、近年は、彫り埋め駒、盛り上げ駒なども作られ、
名人戦や王将戦などの対局にも使用されるようになっています。
頭のスポーツ「将棋」は、生活に潤いとゆとりをもたらす日本文化の象徴で、広く愛されています。全国将棋駒生産量の約95%を占める「天童将棋駒」。木目と木肌そして駒文字の美しさは、使う者を魅了します。
特徴:
江戸幕末に天童織田藩(名将・織田信長の末裔)が財政困窮の救済策として家臣に将棋駒製作の内職を積極的に奨励したことに始まり、現在では全国の将棋生産量約95%を生産しています。
木地には薩摩(鹿児島)ツゲや御蔵島(東京都)ツゲなどを使用します。工程は、駒の木地を作る工程と出来た木地に漆を使い蒔絵筆で文字を入れる仕上げ工程に大別されます。
駒文字には楷書体と草書体があり、特に草書体は天童将棋に伝承されている独特で美しい文字です。
産地PR・最近の取り組み、課題など:
平成19年11月に東京交通会館にて第6回天童将棋駒祭りを開催し、首都圏にPRしました。
その他、後継者育成事業と国民文化祭や人間将棋等イベントや展示会での展示・実演・体験を行っています。
指定年月日:
平成8年4月8日